就活が怖いと感じてなかなか手につかない人は意外と多いです。

泣くほど怖いと感じる人も、まぁ珍しくない。
就活に対する“怖さ”や“不安”は、ほとんどの学生が一度は抱えるものです。
この章では、就活が「怖い」と感じる理由と、その解決策を解説します。
なぜ就活が「怖い」と感じるのか?


まず、なぜ就活が怖いと感じる学生が多いのか、その原因を解説します。



おそらく、下のどれかに自分が当てはまっているはずよ。
何から始めればいいのかわからない不安
「とにかく動けって言われても、何をどう始めればいいの?」
この疑問は多くの大学生が感じる、就活初期の共通の戸惑いです。
自己分析、企業研究、エントリーシート、インターン…
聞き慣れない言葉が次々出てきて、“正解のルート”が見えないまま進めなきゃいけない不安に襲われます。



動き出しが一番しんどい。
良くある話だ。
しかも、大学の授業とは違って、誰かが手取り足取り教えてくれるわけではありません。
「間違えたら終わりかも」と思うと、怖くて動けなくなるのも当然です。
「落ちる」体験が前提になっているプレッシャー
就活は、ほぼ確実に“落ちる”体験からスタートします。
1社目で内定が出る人なんてごく一部で、多くの学生が複数の企業に落ち続けながら進んでいきます。



何社か落ちて、怖くなってエントリーができなくってしまう人もいるわ…。
だからこそ、「どうせ落ちるんでしょ」「頑張っても否定されるだけかも」という気持ちが、就活に対する恐怖心につながります。
お祈りはよくあることではあるのですが、「落ちたら自分の存在価値まで否定されたように感じる」人も少なくありません。
就活=自己否定されるイベント”という思い込みが、プレッシャーとなって心を重たくしてしまいます。
社会人になること自体が怖いという本音
「働くのが怖い」「社会人になりたくない」という感情を、誰にも言えずに心の中にしまい込んでいませんか?
就活が怖いというよりも、“その先にある社会人生活”に不安を感じている人もたくさんいます。
- 社会人としてちゃんとやっていけるか不安
- 人間関係に疲れそう
- 自由な時間がなくなりそう
- 毎日会社に行く生活が想像できない



まぁ、正直に言うと社会は甘くないからな…。
こうした本音を持つことは、怠けでも甘えでもありません。
人生で初めて「自分の未来を自分で決める」場面に立っているからこそ、不安になって当たり前なんです。
就活が怖いのはみんな同じ


就職活動に対して「怖い」「不安だ」と感じるのは、あなただけではありません。
多くの学生が同じような気持ちを抱えています。
ここでは、最新の調査データや実際の声をもとに、その実態を見ていきます。
データで見る「就活が不安な大学生の割合」
マイナビが2022年11月に実施した「2024年卒 就職活動準備期間の心境調査」によると、就職活動やインターンシップ・ワンデー仕事体験参加に対して不安があると回答した学生は77.9%にのぼりました。
不安の内容としては、「1つでも内々定をもらえるかどうか(62.9%)」、「対面の面接でうまく話せるか(55.6%)」、「志望企業から内々定をもらえるかどうか(53.8%)」などが挙げられています。
また、「今具体的に何をどうすればよいのかわからない」と感じている学生も35.6%存在しています。
これらのデータからもわかるように、就活に対する不安は多くの学生に共通するものです。
周囲の“順調そうな人”も実は悩んでいる
一見、順調に就活を進めているように見える友人や知人も、実は内心で泣きそうなほどの不安や悩みを抱えていることが少なくありません。
マイナビの「2024年卒大学生活動実態調査(9月)」では、就活を始めた当初、周囲に同じように就活している人が少なくて不安だったという学生の声が紹介されています。
また、インターンシップのエントリーシート選考で20社以上出したが、ほとんど受からなかったという体験談もあります。
これらの声からも、就活中の不安や悩みは多くの学生に共通するものであることがわかります。
「就活が怖いけど動くべき」と思ったら


就活が怖くて、どうしても前に進めない。
でも一方で、まったく動かないままでいることにも不安を感じる。
そんな気持ちの狭間にいるときは、まず“怖いままでもできる行動”を少しずつ取り入れてみることが大切です。



どれも「まず試してみる」だけでOKの内容だ。
まずは自己分析から始めてみる(→適性診断など)
就活が怖いと感じる理由のひとつに、「自分が何をしたいのかわからない」ことがあります。
やみくもに情報を集めても、それが自分に合っているのか判断できないと、余計に混乱してしまいます。
まずおすすめなのは、自己分析ツールや適性診断を使って“自分を客観的に知ることです。
最近のツールは、質問に答えるだけで性格タイプや向いている仕事の傾向、合う職場環境まで示してくれるものもあり、「なんとなく興味が持てない」というモヤモヤを解消するきっかけになります。





おすすめの自己分析ツールの記事を読んでくれ。
己を知ればなんとやらだ。
「自分ってこういう価値観があるんだ」「こういう働き方が向いてるのかも」と気づきを得ることができます。
「就活っぽくない就活」から入ってみる
いかにも就活らしい流れがしんどく感じるなら、もっと気軽なステップから始めてみるのも一つの手です。
たとえば、プロフィールを登録して待つだけのスカウト型サービスなら、自分から動かなくても企業の方から声がかかります。
自分に少しでも興味を持ってくれている企業と最初から話せるため、プレッシャーが少なく、自然な対話の中で会社を知ることができます。





スカウト型就活サイトなら、就活生に主導権があるわね。
また、就活イベントも「合同説明会」のような大規模なものではなく、小規模でフラットに話せる座談会や交流会形式のものを選ぶと、雰囲気もゆるやかで参加しやすいです。



イベントでは、最初から「志望動機を話す」必要はないぞ。
気軽に話すだけ”でも一歩ですし、それが後で予想外の出会いや興味につながることもあります。
就活エージェントなど“人に頼る”ことも選択肢
就活の怖さの多くは、「全部ひとりでやらなきゃ」と思い込んでしまうことから生まれます。



ですが、今の就活には“並走してくれる人”を頼る手段がしっかりある。
たとえば就活エージェントでは、ただ求人を紹介するだけではなく、「なぜ就活が怖いのか」という漠然とした不安にも耳を傾けてくれます。
中には、自己分析から面接練習までトータルでサポートしてくれるところもあり、“誰かに話しながら進められる”という安心感が得られるのが大きなメリットです。





おすすめの就活エージェントは別記事でまとめているわよ!
ほかにも、大学のキャリアセンターもおすすめですね。
特に、「怖くて動けない理由が自分でもよくわからない」という場合は、第三者の視点を借りることで、自分の中で整理できていなかった不安が明確になることもあります。
就活が怖い就活生に覚えておいてほしいこと


就活に対して「怖い」「不安」「動けない」と感じてしまうのは、決しておかしなことではありません。



真剣に考えているからこそ、プレッシャーに感じられるのだ。
適当な奴は怖いとすら思わないからな。
ここでは、そんな気持ちを抱えながらも、自分のペースで前を向くために覚えておいてほしい大切なことを3つご紹介します
「完璧に動けなくてもいい」という前提で進める
就活が怖いと感じる学生の多くが、「何もできていない」「周りより遅れている」と自分を責めがちです。
でも実際のところ、就活は“完璧じゃない状態”で動きながら整えていくものです。



スモールスタートこそが重要。
準備よりも動き出すことの方が大事なのだ。
エントリーシートが完璧に書けないといけないわけでも、自己分析を100%終えてから動かなきゃいけないわけでもありません。
周りと比べて焦るよりも、“今の自分にできること”をやってみるという気持ちで一歩ずつ進めば、それで十分です。
立ち止まりながらでも就活はできる
「怖い」と感じている自分にムリをさせてしまうと、かえって心が消耗してしまいます。
大切なのは、怖さや不安を抱えたままでも就活を“完全に止めない”ことです。
たとえば、数日間は情報収集だけにする、企業を探す日とお休みの日を分けてみるなど、ゆっくりでもいいから続けてみることが自信につながります。
就活は“止まらずに進み続ける人が勝つ”というより、“自分なりのペースで向き合える人が後で納得できる”ものです。



しんどくなったら休んだ方がいいわ。
でも、完全にスイッチを切ると再スタートがしんどいかも。
合わなかったら転職したらいい
就活が怖く感じる理由のひとつに、「一度入った会社でずっと働き続けなきゃいけない」という思い込みがあります。
でも、実際はそうではありません。
今は、新卒で入った会社を数年で辞めて別の道を選ぶ人も当たり前にいる時代です。
厚生労働省のデータによると、大卒の3年以内離職率は34.9%。
つまり、10人に3人が最初の会社を辞めて次のステップに進んでいるということになります。
もちろん、だからといって「なんでもいいから入社すればいい」と無責任に言いたいわけではありません。
ただ、「合わなかったらやり直せる」「無理して続けなくても大丈夫」という事実を知っておくだけで、就活の選択にも余裕が生まれます。



就職はゴールではなく、あくまで人生のひとつの通過点だ。
今の自分が納得できる選択をすることを大事にしながら、「途中で変えてもいいんだ」と思える柔軟さも持っておいてください。
その心の余裕が、結果として良い出会いにつながることもあるのです。
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