「自己分析がうまくできない」と悩む人には、いくつか共通する傾向があります。

就活では「ガクチカ」や「志望動機」を言語化する場面が多い。自己分析ができていないとうまく話せないことも…。
この記事では自己分析ができない人の特徴と、自己分析を進めるための解決策を解説します。
自己分析ができない人に共通する特徴


自己分析が進まなくてどんよりとした気分のまま就活期間をすごしてしまう人も多いですが、実は同じように悩んでいる就活生はたくさんいます。
自己分析ができない人にはいくつかの共通した傾向があります。
自己分析が苦手な人に見られる特徴を深掘りして紹介します。
ガクチカがない
自己分析の最も大事な要素がガクチカです。



ガクチカとは、学生時代に力を入れたことだ。
本気で頑張ったことがないと、本当の自分はどんな自分なのかわかりません。
追い詰められた時、チャンスに巡り合った時にどんな思考回路になるのか想像するしかないのですから。
自分に“正解”を求めすぎている
完璧な自己分析を追い求めるひとも、自己分析でつまずいてしまいます。
そもそも、学生が自分を完璧に分析することなど不可能です。



本当の自分は、自分がオジサンになってから気づくのだ。
80%くらいの精度で自己分析ができれば十分です。
100%の精度の自己分析を求めると自己分析から動けなくなってしまいます。
考えをうまくまとめられない
「なんとなく考えていることはあるけど、うまく言葉にできない」という学生も自己分析が苦手です。
自己分析では、自分の価値観や判断基準を言語化する必要がありますが、言語化にはある程度の練習や視点の整理が必要です。
頭の中で漠然と考えていることをそのまま形にしようとすると、混乱して逆に何も書けなくなることもあります。



自己分析にもある程度の思考力が必要だったりする。
頭のいい人ほど精度の高い自己分析が可能だ。
フィードバックを受ける機会がない
自分の中だけで考え続けると、思考が堂々巡りになってしまいます。
特に自己分析は“自分のこと”なので、客観性を持つのが難しい作業です。
第三者からのフィードバックがないまま進めると、分析が浅くなったり、視点が偏ってしまうことも。



人と話すことで考えは深まるわよね!
自分一人だと頭の中でグルグルするだけよ。
友人に自分の印象を聞いてみたり、エージェントやキャリアセンターに相談してみるなど、“他人の目”を借りなければ自己分析が進まないケースが多いです。
自己分析ができないとどうなる?


自己分析がうまくできていない状態で就活を進めると、ES(エントリーシート)や面接、企業選びにさまざまな影響が出てきます。
たとえ一時的に選考が進んでも、「なんとなく」の状態で内定をもらってしまうと、その後のミスマッチや後悔につながるケースも。
志望動機やESに説得力が出ない
自己分析ができていないと、ESに書く志望動機が「どこでも通用しそうな内容」になってしまいがちです。



自分を採用するメリットを説明するには、自分のことを分析して説明する必要があるのだ。
企業が見ているのは、「なぜその会社なのか」という納得感のある理由です。
自己分析によって自分の価値観や経験と企業の理念・業務内容がつながっていれば、それだけで説得力は大きく変わります。
逆に、表面的な言葉やテンプレ的な志望動機では、企業に「うちじゃなくてもいいのでは?」と思われてしまう可能性もあります。
面接で深掘りされたときに答えに詰まる
自己分析が浅いと、面接でよく聞かれる「その経験で何を学びましたか?」「なぜそれをやろうと思ったのですか?」といった深掘り質問に答えられなくなります。
特に、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や強み・弱みを伝える場面では、自分自身の行動や思考の背景まで語れるかが評価の分かれ目になります。
その場しのぎの回答では、話に一貫性がなくなり、「この人は本当に自分のことを理解しているのかな?」と疑問を持たれてしまうかもしれません。
「なんとなく」で企業選びをしてしまい、ミスマッチが起きやすくなる
自己分析ができていないと、企業の選び方も曖昧になりがちです。



自己分析不足からのミスマッチ⇒早期退職⇒ニートは黄金のコンポよ…。
「なんとなく有名だから」「周りも受けているから」といった理由でエントリーを重ねても、働き始めてから「なんか違ったかも…」と感じてしまうリスクが高くなります。



自己分析ができていないと、自分に合った企業が見つかるはずがないのだ。
ミスマッチは入社後のモチベーション低下や、早期離職につながることも。
自分にとって大切にしたい働き方や価値観を把握することは、就活を納得感のあるものにするうえで欠かせません。
自己分析できないを脱する方法


自己分析がうまく進まないとき、「やらなきゃ」と思うほど手が止まってしまうことがあります。
そんなときは、無理に進めるよりも、まず「なぜできないのか」を見直すことが近道です。
ここでは、自己分析が苦手な人に向けた実践的なステップを紹介します。
自己分析できない原因を特定してみる
最初に確認したいのは、「なぜ自己分析が進まないのか」という“つまずきポイント”です。
過去の経験をうまく思い出せない人もいれば、自分の感情や価値観を言葉にすること自体が難しいという人もいます。



本当の自分を知るのって、意外と怖いことだから…。
自己分析には正解がないからこそ、つまずきの種類も人それぞれです。
自分がどの部分で止まっているのかに気づくだけで、取り組み方を変えやすくなります。
自己分析ツール・アプリを活用する
最近では、スマホやPCで簡単に使える自己分析ツールも充実しています。
思考を言葉にするのが苦手な人には、診断形式のサービスが心強い味方になります。





おすすめの自己分析ツールは別記事を読んでね。
それぞれに特徴があるため、「合う/合わない」を試しながら自分にフィットするものを探すことが大切です。
人と話すことで自己理解を深める
「1人で考えていても堂々巡りになる」と感じたら、誰かに話してみることが有効です。
たとえば、就活エージェントとの面談では、自分では気づけなかった強みや価値観を引き出してもらえることがあります。





新卒就職エージェントとの会話で自己分析が深まる。
よくある話だ。
OB・OG訪問や大学のキャリアセンターも、自己分析のヒントをもらえる場として活用できます。
他者のフィードバックをもとに言語化を繰り返すことで、面接でもブレない軸が自然に出来上がっていきます。
完璧な自己分析より「今の自分を知ること」が大切
自己分析に完璧を求めてしまうと、いつまでも手が動かなくなってしまいます。
でも、就活において大事なのは、「今の自分を言葉にできるかどうか」です。
ガクチカや志望動機を考えるとき、最初は浅い自己理解でも構いません。



就活を実践しながら、少しずつ自分の価値観や強みが輪郭を帯びてくるのだ。
他人と比べて焦る必要はありません。
ツールや人の力も借りながら、自分の言葉を育てていく。
その姿勢こそが、就活を前向きに乗り切る大きな力になります。
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